医療法人 小坂病院 内科

療養先をご検討中の方へ

近年、医療技術の進歩は目覚ましく、以前であれば治癒できなかったような疾患も治療可能になってまいりました。一方でADLや認知機能が低下し、ご自宅や施設での対応が難しい方の数も今後増加することが予想されます。

当院では、ご自分で病状や検査結果などのご理解が難しいような方や、お別れの時期に向かい体力の低下が著しい方にとって、最も価値のあることは「穏やかに過ごすこと」であると考え、医療や介護の両面から、患者様が穏やかに療養できる場所を提供したいと考えております。

検査や治療内容も できるだけ ご本人にとって身体的、精神的に苦痛が少ないよう心がけております。

また当院の周辺には、各科の専門領域に精通した医療機関が充実しておりますので、地域全体を一つの大きな病棟と考え 特別な検査や治療が必要な際には、スムーズに相談できる体制となっております。

今後、医療や介護を取り巻く環境が大きく変化いたしますが、制度の変更に左右されず、医療と介護の線引きにこだわらないで「穏やかに過ごしていただく」事に注目し、微力ながら地域に貢献させていただきたいと考えております。

 

穏やかに過ごすために当院が考えること

お別れの時期に向かい、ゆっくりと過ごしているご高齢の方とご家族にとって「穏やかに過ごすこと」がとても大切だと考え 当院では、6つの目標を掲げ 療養していただくように心がけております。

最大の価値

「穏やかに過ごすこと」
 

~その価値を実現するために心がける6つの事~

  1. これから起こることを知ってもらうこと
  2. 痛みや呼吸困難など苦痛を緩和すること
  3. 誰かの役に立っていると知ってもらうこと
  4. 入院が負担にならないようサポートすること
  5. 穏やかな環境であること
  6. 人生を完結したと実感してもらえること

1.患者様ご本人、ご家族の方にとって、これからどういう経過で病状が変化していくのか、お別れの時期はどのように訪れるのか、その際の医療や介護はどうなるのか、どうしたいのかといった事をしっかりと知っていただきご理解いただくため、できるだけ分かりやすく 丁寧に病状説明をさせていただくようにしております。

2.痛みや呼吸困難などの苦痛症状を伴っていては、穏やかに療養生活を送ることは難しいと考えております。もともとの病気を完治する事は難しくても、このような苦痛症状の緩和にはできる限り対応させていただいております。

3.誰かの役に立っていると実感することは、私たちが日々生活する上で非常に重要な要素です。これは、認知機能の低下した方にとっても、意識障害の強い方にとっても同じです。日々の療養生活の中で、「ありがとうございます」という感謝の気持ちを伝えるようにしております。

4.入院が必要な方が「社会的入院」と問題視されたり、ご家族に対して、入院費用などの負担をかける事に後ろめたい感情をいだく方がおられます。患者様には、決してこの入院が不必要な入院ではないと知っていただく事、またご家族には、不安な事や金銭的な問題等の負担を少しでも軽減する為に、じっくりお話をお伺いし、必要な際は制度上のサポートをご提案させていただいたりするなどして、皆さまに安心して入院していただけるようにいたしております。

5.環境は、毎日の療養生活を穏やかに過ごすことにとって、とても大切です。当院では、騒音や匂い、明るさや病棟全体の雰囲気などの環境に気を配っております。地域の幼稚園児との交流や音楽鑑賞、その他季節を感じてもらえるようなイベント等を定期的に開催しております。

6.お別れの時期を迎えるまでの間に、~何か一つでも叶えておきたい~ 一度でも外出してご自宅の周りを見ておきたい、お孫さんのお誕生日を一緒に祝いたい、ペットと触れ合いたい、思い出の味を味わいたい、など 人生を完結したと実感していただけるようお手伝いさせていただいております。



更新日:2016-07-15